2009年5月30日土曜日

インフルエンザと麻黄湯

中成薬で有名な某製薬メーカーの方とお話しする機会がありました。
会話の中で必然的に、新型インフルエンザの話題になりました。
そのなかで、麻黄湯が最近急激な勢いで売れているとのこと。
たしかに、私もインフルエンザの方に麻黄湯を出すことはありますが、ごく限られた方たちだけです。
何でですか?と尋ねると、「某週刊誌で取り上げられた」ことが原因とか・・・。
あきれて、言葉を失ってしまいました。
なんでも、麻黄とはタミフルと同等の効果があると書かれてあったとのこと。
ヘソで茶が沸きます。
こんな記事を書いて、麻黄湯が売れに売れるのは、そういった仕掛けをしたメーカーがいるのではと、疑ってしまいます。
どうせ、証を診ないで出すなら、銀翹(ぎんぎょう)散のほうが、まだ効果があるかもしれません。
麻黄湯が効果があるなら、葛根湯はどうなんでしょうか。
こういう使われ方をしている以上、漢方薬が持つ本来の効能、効果は絶対得られないでしょう。

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