2009年6月23日火曜日

胃薬で治るリウマチの痛み

リウマチの方の痛みがひどくなったという方が最近増えてきました。
やはり、痺証、とくに湿痺は梅雨入りと同時に悪化しますね。
おまけに、湿痺は熱も寒も引っ張るので、厄介です。
日本の梅雨のように、肌寒い日があったり、そうかと思えば今日のように夏日になったりすれば、痛みも強くなるというものです。
こういう時に、漢方薬の出番があるというもの。
リウマチで当院へお越しいただいている方が、やはり梅雨入りと同時に痛くなったと訴えられました。
「やっぱり湿気ですね、諸悪の根源は」と、患者さん。
この方は、ご自身でかなり勉強をされた方なので、私との会話も専門用語で進んでいきます。
「そろそろ、処方の変更次期ですかね、先生」と、いわれるので
「じゃ、●●湯を出しておきます」と、二つ返事。
2週間後の再診時には、「8割は痛みがなくなりましたよ~」と、笑顔でいらっしゃいました。
西洋薬では、こうはいきません。
ある意味、漢方治療の正しい姿かもしれません。
ご自身の体調が一番わかるのはご本人ですからね。

2009年6月18日木曜日

漢方に走る医者達

妻から、近所のクリニックで漢方の外来を始めるという話しをききました。
そこの先生は、いままで漢方の「か」の字も掲げていなかった方なのにと思い、
「そこの先生がやるの?」と、聞くと
「漢方の専門の先生を招くらしいよ」とのこと。
このパターンよくあります。

問題は漢方の専門の先生が、どれだけの治療をするかでしょうね。
ただでさえ、処方内容を明らかにしない漢方医が多い日本で、自分が経営していないところで、果たしてどれだけの診断、治療内容を公開するのか?疑問です。

そういう点から見ると、当院は、あまりにも処方内容がオープンすぎます。
お薬手帳にすべて記載していますからね。
ま、それでも、「なぜ、この処方になっているのか?」と、いうことは、西洋医や和漢医の先生には分からないと思いますけど。

2009年6月10日水曜日

製薬メーカーの営業さんとの会話-1-

シリーズ化しようと思ってます、このタイトル。
と、いうのも、ほとんど私にとっては、ブログのネタになるからです。
で、第一弾。
ある製薬メーカーさんが売り込みにきました。
もちろん、漢方薬で、十味敗毒湯です。
このメーカーさんいわく、「ニキビの患者さんに効果があった」と、いうのがセールスポイントとのこと。
説明を聞きながらも、絶句でした。
当院の患者さんで、「ニキビ」に、この漢方薬の処方を考えたこともなかったからです。
基本的に、当院に相談にこられるニキビの場合、オケツか湿熱のどちらかですから、この漢方は選択肢にあがりません。
「こんなデータを出してる先生は、よほど患者さんを選んで処方してるんじゃないの?」
と質問すると、詳細は分からないとのこと・・・。
いくら生死に関係のない病気(?)とはいえ、あまりにもオソマツ。
日本の漢方薬のレベルはこの程度なのでしょう。
ちなみに、当院では清上防風湯は採用さえもしていません、念のため。

2009年6月7日日曜日

ほっとしたニキビの方の再診

以前、アゴのまわりの頑固なニキビで当院へ受診されていた方が、つい最近、風邪症状で受診されました。診察の上、風邪の薬を処方させていただきました。
診察しているときから、ニキビが治っているのはわかっていたのですが、おそるおそる聞いてみました。
「ところで、ニキビはあれからなおったんですか?」
「はい、1ヶ月処方してもらった薬でなおりました~」と、お返事を頂きました。
やっぱり、アゴ周りのニキビには○○○湯と△△△△湯は効果がありましたかと、自分で納得(と、いうかほっとしてもいたりして)

皮膚疾患は医者にとっては結構シビアなんです。
診察室に入ってきた瞬間に、効果があったかなかったか分かりますから。
適切な漢方薬の使用で、このストレスは以前に比べ、激減していますけど。

2009年6月2日火曜日

子どもの嘔吐下痢症

既に舌証が分かっている長男が吐いたと、妻からメールがきました。
確かに今、感染性胃腸炎が流行ってます。
うちの長男は3歳ですが、舌証を見る限り、自分に似ています。
と、いっても湿証だけなので、厳密に言うと違うのですが・・・。
でもって、妻はすでに○○○○湯を飲ませたけどと、事後報告。
いつものことなので、いいんじゃないの~と、気楽にお返事出しておきました。

帰宅後・・・。
妻が困っています。
今日、幼稚園休んでしまって、明日はどうしても出席しなければいけないのだけれど、感染性胃腸炎かもしれないとメールしたら、明日休んでいいよと、返事があったとのこと。
いいじゃない、休めばといったら、どうしても出席したかったんだとか・・・。
ふと見れば、そばを元気一杯に走り回る長男・・・。
「本当に、吐いたの?」と、聞くと
「吐いたよっ!」と、お怒りのお返事。
「漢方が効き過ぎなんだよね~。どうしよ、明日」と、嘆く妻・・・。
「治ったっていっても、信じてくれないよね~」

漢方でよくなっても複雑な気持ちになりました。

2009年6月1日月曜日

医食同源

奥が深い言葉です。
最近受診された方ですが、大のご飯好き。
けれど、ご飯を食べると湿疹ができてしまいます。
脾虚に湿証の方ですから、当然と言えば当然なのですが、考えてみれば食生活の習慣で病気が誘発されていることになります。つまり、そういう体の使い方をしているということです。
このタイプで女性に多いのは、アイス好きと生モノ(サラダなど)好きでしょうか?
一見、健康に良さそうなサラダも取りすぎれば、体への負担になります。
甘いもの、アルコールの取りすぎは言うまでもありません。

今日は、自分の食生活への反省をこめた内容となりました。