2012年1月6日金曜日

昨年もっとも印象に残ったこと

明けましておめでとうございます。
昨年は6月でブログがとまってしまいましたが、今年は不定期でも月1のペースでアップできたらと思っています。

さて、昨年一年を振り返りもっとも印象に残った治療例があります。
喘息症状がとまらないといって、受診された方です。
他の医療機関で受診し治療をうけているのですが、全然咳が止まらないとのことでした。
当然、西洋医学で使われる治療法は全てだしつくされています。
自分としては、すでに「飛車角落ち」の状態で治療を考えるわけですが、逆に燃えてしまいます。
で、診察させていただいた瞬間、処方はこれしかないと思うほど、東洋医学では治療しやすい方でした。
○○○湯と○○○料を併用して、2週間で様子をみることにしました。
2週間後・・・
お話を伺うと、処方した翌日から咳が完全に止まったとのこと。
あまりにも速効性がすぎるので、西洋薬と併用したのかをたずねると、漢方のみとのお返事。
やはり、キチンと証にあう処方をだせば、速効性があるんだなと改めて、漢方薬のすごさを実感してしまいました。

本年も印象に残ったできごとだけでなく、漢方を取り巻く話などもしていきたいと思ってます。

2011年6月24日金曜日

女性ホルモンとアトピー性皮膚炎

昨年9月に来院されたアトピー性皮膚炎の患者さんが再診で、4か月ぶりに来院されました。
それまでは、ステロイドの治療で一進一退を繰り返していらした方です。
漢方の治療で都合7剤を組み合わせ、こまめに調節しながら内服していただきました。
治療は効果があり、今年2月の受診を最後に来院されなくなっていました。
でもって、再診でしたから、ふたたび症状悪化したのかと思っていましたところ、薬を飲まなくても落ち着いているとのこと。
女性ホルモンが悪さをするタイプの方でしたので、細かな組み合わせで症状改善したものの、まさか、薬がいらなくなるとは思いませんでした。
やはり、漢方薬は奥が深いです。

2011年5月2日月曜日

やっとできました

当院のHPが完成しました。
よかったら、遊びに来てください。

かねてから、漢方製薬会社のMRさんよりお願いされていた原稿をなんとか連休前に渡せました。
このブログでもたびたび出てくる薬なんですが、かゆみ、じんましんはもとより、アレルギー性疾患全般に使っています。
原稿をメールで送った数日後、「本格漢方」という雑誌に当院が出ているとのこと伺いました。
一緒に掲載されている先生方のお名前を見ると、ちょっと恐縮です。

2011年4月18日月曜日

帯状疱疹後疼痛

「たいじょうほうしんごとうつう」と読みます。帯状疱疹はヘルペスウィルスの感染症で、神経痛をともなう病気です。この神経痛が厄介で、長引いてしまうかたがいます。で、今回ご紹介する方も、そういう経過をたどってました。帯状疱疹は良くなっているのに、痛みが改善しないとのことです。診察してみると、痛いといわれている場所には帯状疱疹の痕も残っていないんですが・・・。確かに、痛みだけでは、西洋薬には限界があるかもしれません。そこで、○▼■湯を痛みどめと「合わせて」飲んでいただくことにしました。 2週間後、痛みはほぼ、30%へ低下し、さらに2週間後、ほぼ痛みは消失とのことです。じゃ、もう薬はいいですかね~と、話をむけたら、この漢方薬だけは続けたいとのこと。理由をうかがうと、体調が全然ちがうとのことでした。やはり、帯状疱疹で、体のバランスが崩れ、痛みが長引いたんでしょうね。バランスをとるという、西洋薬にはない発想こそ、漢方薬に期待できるこうかではないかと思っています。

2011年4月9日土曜日

寒冷じんましん

昨年10月にお見えになった方が再診でいらっしゃいました。その時は、じんましんが治らないということで、お見えになりました。アレルギーの内服薬と外用薬を処方されても治らないとのことでしたので、漢方薬を処方することにしました。で、○▼■湯を2週間分のみ処方してそれっきりになっていました。今回は別の症状でお見えになったのですが、それよりも、個人的に前回の症状が改善したかが気になって伺ったところ、2週間飲んでそれから、じんましんは出なかったと。毎年冬はかゆい思いしていたけど、こんな冬は初めてでした~と、いわれて安心。この冬は寒かったですからね。けど、2週間で治ってしまうとは・・・。本当に証にあう漢方はよく効きますね。

2011年4月2日土曜日

放射能汚染-番外編-

新年度から、漢方の話を書こうとおもってましたが、震災に伴う原発事故がひどいので、今回は番外編です。日本政府とマスコミの報道があまりにひどいので、チェルノブイリの診療に当った松本市長の記者会見コメントを修正なしで載せます。自分たちができることは、チェルノブイリ事故から得た教訓をもとに、冷静に賢く行動する以外、命を守る手立てがないということを認識することです。政府とマスコミの流す情報に人生を振り回されないためにも、長文ですが、読んでください。 -以下、本文- 9.松本市長 菅谷昭氏 3月22日彼は5年ほどチェルノブイリの原発後の甲状腺のがんの治療を現地で行った医師で彼自身も約5年汚染地で向こうの人と同じものを食べていたとのことです。以下転載です。長文です。【記者】 東京電力福島第1原子力発電所の事故に起因する、放射能汚染というのが、ほうれん草であるとかクキナであるとかそういったものを出荷停止というような確か報道だったと思いますけれども、そういったようなことも現実的におきてきて、市長が以前お話になっていた土壌汚染というのが現実的なものとなってきたのですが、実際にですね、果たして内部被爆というようなことも市長おっしゃってたのですけれども。 そういったものをですね、はたして食べても安全なのかどうなのかというところが少し心配になってくるのですけれども、市長のチェルノブイリで医療支援活動された経験から、その辺のご見解をもう一度伺えればいいなと思ったのですが。【市長】 はい、それでは今の記者のご質問ですけれど、私ずっと常々というか最初からこの件に関しては、報道の皆さんにも場合によっては社が違う場合かもしれませんけれども、私の言葉として表現されているのは、とにかく核の事故という、放射線の事故というのは最初からある意味では最悪の事態を想定したかたちで先手、先手として手を打っていく事が大事じゃないかといことは、私が5年半の経験をもとに日本に帰ってきてからそう思っておりました。 しかしそういう中でまさかこういう状況になると思っておりませんでした。 それは私、皆様のご質問に対しては、一つは20キロの避難ですけれど、できれば30キロまで広げたほうがいいのではないのかなということを申し上げ、あわせて予防的に無機のいわゆるヨード剤を投与しておいたほうがいいんではないのかなということも申し上げましたし、場合によっては避難ではないのですけれど、やはり 50キロ位、チェルノブイリの場合だと30キロゾーンは人が住めないわけですけれど、チェルノブイリと同じにしてはいけないのですけれど、そしてできれば50キロ位までの範囲っていうのは注意したほうがいいのではないかなと。それくらいやはりいわゆる大気汚染が広がるよということを申し上げたとこでございます。 それからまた特に乳幼児とか妊産婦に対してはヨード剤の予防投与ということは、これはまさに内部被爆の問題なんですよということを申し上げきたんですね。 どうしても政府を含めて皆さん方は外部被爆のことだけを取り上げているので、そうではなくて皆さん3つの点に注意してください。 一つはマスクをしてください。なぜマスクをするかというと、汚染されていて、これに浮遊している放射性の降下物が鼻から気道ですね、気管をとおして肺に入ってそれが吸収されて血液の中入って体に蓄積されるということですね。 それから二つ目は肌は露出してはいけないということ。これは皮膚からですよね。いわゆる吸収されて体の中に入ちゃいけない。 もう一つは口から入るっていうこと、この三つなんですね。 ですから経気道的、経皮、皮膚ですね、それからもう一つは経口的なんですよ。この三つが経路になっているんです。 ですからできるだけここに取り込まないようにってことを言っているのです。 取り込まれたらどうなるかっていうと、その放射性物質が放射性ヨードであり、セシウムであり、ストロンチウムであり、プルトニウムであって、それらが入ると大変なことになりますよ。 これは今じゃなくって5年、10年、30年セシウムとかストロンチウムの半減期が 30年ですから、放射性ヨードの半減期は1週間ですけれども、そういうようにですね、取り込まないようにって言っているにもかかわらず、今回のようにですねほうれん草ならほうれん草に、今度はシーベルトからベクレルってキュリーです。 皆さん良く知っているキュリー夫人のキュリーです。いわゆる放射能の強さを表すのですけれども、今回のほうれん草の場合でも日本の基準で2000ベクレル/キロですよね。/リッタ―という事でいうと倍になっていて、そういうなかでもってそれを要するに食べてもいいかって言われたら、語弊がありますが、できるだけ口にしないほうがいいだろうっていうのは、これは現地行った者としては、本当に言いたいのは子ども達やあるいは妊産婦、胎児の命を守るという意味でいったら5年とか10年、チェルノブイリでもって甲状腺がんの子どもが増えたのが5年後なんですよね。 5年後から出てきているんですよね急激に。そしてその事故前の時の子どもの発症率というのは100万人に1人か2人でこれはチェルノブイリのとこも同じなんですよ。 それが汚染地になるとそれが100倍になったり、ひどい時には130倍ですね、ゴメリ市なんか。 だから将来のことを考えれば、これは本当に申し訳ないけれど、作っている方々に。しかしこれはそんな事を言っても色々ありますけれど、風評ではなくて事実として、これはやはり押さえておかなければいけないと私は思って、パニックでなくて国民も冷静に聞いてくれて、そして今の時期は食も少しひかえてもらうということ、そのためにも早くに放射性ヨードをやらないと、もう入ってしまったら終わりなのです。 私はですから前から予防適応しておいた方がいいですよって、みんな今政府においては後手後手ですよね。 避難している人たちも放射性ヨードっていうけれど、もう避難しているわけですから、避難中に被爆して入ってしまえばいくら後でやっても遅いのです。 そういう事がちっともわかっていないってことが、きわめて残念だってことを申し上げたいですね。 ですから原発のあそこの今の状況は、是非ともこれは国をあげ、それから海外の力を借りてあそこをとにかく消火する。 外に放射性物質を出さないってことは最大限やってほしいのだけれど、私はもう一つもう一番最悪であった土壌汚染ということは、これまさに環境汚染。水も汚染ですしそれから食物も汚染、これ出てしまったんですね。  ですから次は経路汚染、経口的になるからだから取り込まないようにするってことは当たり前のことなんですけれど、それが抜けちゃっていることで「安心、安心」って放射線1回浴びることは、そんな問題ではないですよね。 あれは外部被爆なんですよね。皆さんだって検査された時にエックス線浴びるわけですよね。それは1回だけですよね。そうじゃないんです。入ったものは沈着して抜けない、そして今やこれからのことは、いわゆる放射能沈着という表現しますけれども、放射線降下物、フォールアウトですから、今舞っているのが下に降りますから、落ちると土壌が汚染されます。 当然土壌とそれから水だって汚染されます。一方で葉物ですよね。葉っぱの上にやはり降下するわけじゃないですか放射性物質が。で、それを牛や羊が食べるわけじゃないですか。そうするとそれが放射性物質が今度はお乳の中にでるわけですよね。 そのお乳を人間が飲むわけですよ。これがいわゆる食物連鎖というわけですよね。 またその土壌の中に落ちたというようになると、そういう食べた牛やヤギが糞とかおしっこを出します。ここに放射性物質が溜まりますから、それがまた地面、土壌を汚染するこれ悪循環、これ食物連鎖やってるわけです。 また汚染された土壌からは今度はセシウムのような物がですね。今度は葉物じゃなくてようするに根菜類ですかね。根からまた吸収されますから、特にセシウムなどは消化管からほとんどが吸収されるってこともわかっているわけですから、それから放射線なら甲状腺に集まってしまうわけですから、ですからそういうことが事実としてとらえてですね、やはり報道していくのは国からもいかないと、単に「冷静に行動してください」とか、なんと言いますかね数的なもので被爆がこうでじゃなくて5 年、10年日本でやはり、だからもし将来ですね、わかりませんけれど悪性の新生物が日本で増えてきたような状況の時にはいったい誰が責任とるんでしょうかね。 だからそういう意味で今言ったように、できるだけ放射性物質を体に取り込まないような注意をお互いにしていったほうがいいのではないかな、というようなことであります。 そういう意味でも今後全国でも食品に対しては多分汚染の状況をチェックしてくださいという言葉がいろいろ出てくる思います。 心配ないものは本当に食べていいです。私自身は汚染地でジャガイモを食べたり人参食べたり玉ねぎ食べたりやってきていますけれども、できれば大人はまだいいですけれども、これから生まれてくる子どもや、あるいは小さい子供というのはそういうことの無いようなことをしてあげなければいけない。 そこで放射能の許容レベルは、先ほど記者が言われたように、これは許容レベルというのはあるんですけれども。 例えば事故の時にポーランドでは、事故から4日目なんですけれども、国の命令ですよね。 それで乳牛に新鮮な牧草を与えることを全国的に禁止しているんですよね。それから100ベクレル/リッターということは100ベクレル/キログラム以上の汚染ミルクを子どもやあるいはまた妊娠、授乳中の子どもが飲むことを禁止しているとか、4歳以下の子供は原則として粉ミルクを飲ませる。この時は急きょ粉ミルク不足の分はオランダから緊急輸入をしている。それから子どもや妊娠、授乳中の女性はできるだけ新鮮な葉菜類、葉物は摂取を控えるように指示している。こういうふうに対策をとったんですね。 ですから今回の場合に、これが1000ベクレルですから、ほうれん草なんか 4000ベクレルですから、そういう意味では、やはり残念だけれども、特に生産者は本当に気の毒ですけれども、子どもたちの命、将来のことを考えれば、この場は政府が最大限に保証してあげるということで、しばらく汚染の状況が安全のところまで行くまでは、それはミルクもそうですね。 これは1987年ということで、1986年が原発の年ですけれど、1987年ヨーロッパの食品の放射能の限度というか安全許容量を出しているのが、有名なネイチャーという雑誌に出ているんですけれども、これは乳製品だと、これはバターとかミルクとかチーズとかアイスクリームとかはセシウムは1000なんですね。ヨウ素が500なんです。ストロンチウムが500、プルトニュウムが20ベクレル/キロです。 乳製品以外の食品というものがありまして、これはそれ以外のものですね。これがセシウムが1250、ヨウ素が3000、ストロンチウムが3000、プルトニウムが80。 それから飲料水がセシウムが800、ヨウ素が400、ストロンチウムが400、プルトニウムが10ということで。 また家畜の飼料は、セシウムが2500と、このように一応基準は設けてあります。 多分これに準じて日本の場合もこうやってあるんだろうと思いますが、きちっとしたものは無いんですけれどね。 各国違います。しかし大体この一つの基準というのはあるわけで、どれがいい、どれが悪いんじゃなくて、ご承知の通りチェルノブイリだってあそこの30キロゾーンでなくて100キロ以上離れたところで、ホットスポットって言いまして、ある場合には雨の状況で、日本は雪ですけれど、それによってはフォールアウトが、ある所に集中的にポンポンと点状に落ちる。だからそういう所で生産されたものというのは当然汚染されるわけです。 そういう意味で今回私も意外だったのは、茨城の方で高濃度って何故かって、これは当然大気汚染であちこちに汚染された大気があるわけですから、その中に雨が降って雨の粒の中に、私が前に言ったように「雨とか雪は注意した方がいいですよ」と言ったら、雪が降ってしまいましたけれど、そういうのはやはり放射性降下物も含まれて落ちるわけですから。 そういう所、残念ですけれど、そういう所の場合は可能性はあるということを、一応私は、皆さんをパニックではなくて「こういう事実がありますよ」ということを知っておいてもらった上でもって冷静に対応してもらうって、こういう表現をしていかないと、ただ単にエックス線で当てて1回でこうだとか、そういう外部被曝のことを言われるので、これは私は、もしかしたら菅総理大臣が自ら国民に向かって「こうなんだ」って、とにかく子ども達や、あるいは妊産婦を含め胎児たちの命を守るんだと、将来のことを考えて、ということを言わないと、私はいけないと思っております。 これは誤解なきように、皆さん方ある言葉だけを出されますから誤解されて、私いつも言われてしまうんですけれど、そうではなくて、もし心配だったら全部出してください。 そうでなかったら出さないでください。それくらいの私は皆さんに今、私自身がチェルノブイリで経験したことをお話ししているわけですから、決して政府を批判ではないんですけれど、事実としてとらえてほしい、しかも国民の皆さんは落ち着いてくださいと、こういう事があるけれども、安心なものは食べていいですからということで私は申し上げております。 私自身も5年も汚染地で向こうの人と同じものを食べてきたわけです。 だから、実際に言えるのは甲状腺のがんに関して放射性ヨウ素がこんなに高いのに、昨日の長野県の、今日の報道を見ていますと、その4000ベクレルじゃないですけれども「ほうれん草を洗わないで500グラム食べても安全だ」というそういう県からもしメッセージを出しているようでしたら、報道を見た限りですけれど、これが事実であれば大変な事を言っているなということで、やはり相談にのる人も慎重な答をしていかないと、安心安全と言っても新聞の社説によっては、安心安全冷静ということは、もっと具体的に出してもらわないと私わかりませんよというのは、私はあの通りだと思うんです。 内部被曝の問題は一切出してないし、食物連鎖の話も一切出してないです。 しかも5年10年先のこと出してないですね。 私はそういうことも出していかないと、国民がうんと不安に思うから、敢えて今日は申しあげたところでございます。 是非とも報道の皆さんも、ある意味では刺激的なタイトルで出す。それはやめてください。私は事実を申し上げただけでございます。 皆さん、全部出してください。出さないから、そこだけ取っちゃうから読んだ市民が非常に不安になるから、今日お願いしたいのは書けないんだったら出さないでほしいということ、皆さんの中でご理解いただきたいとこのように思っております。以上です。

2010年10月26日火曜日

サンザシ茶

9月1日の開業から、はや2カ月となります。
メタボ、肥満が気になる方に、当院では運動療法を行っています。
運動療法の方にご提供させていただいているのが、サンザシ茶です。
コレステロールを下げたり、肥満解消の効果があります。
当初は運動の合間のお茶ということでご提供したのですが、購入したい!とのご希望もあり販売することになりました。
バラ科の生薬なので、ほんのりピンク色なのもうけるのでしょうか?
味は自分は好きな方です。
自分のダイエットにも活用中です