2009年5月13日水曜日

長く飲まないと効かない漢方ってあるの?

漢方薬で治療をしますというと、必ずこう聞かれます。
「長く飲まないと、効かないんですよね?」
誰が、言ったのかは存じませんが、私の答えは単純です。
長く飲まないと効かない漢方薬=証にあってない、あるいは誤投薬と、いうことです。
だいたい、薬で長く飲まないと効かないなんて種類のものがあるのでしょうか?
西洋薬で、そんな薬がないのと同じく、漢方薬でも、そんな薬ありません。
要するに、漢方薬を誤投与している医者の言い訳なんでしょう。

自分が処方をさせていただいている患者さんには、次のように言ってます。
「今日拝見させていただいた所見で、漢方薬を出しますが、2週間で効果が出なければ、それは薬が合ってないと考えられます。その場合、処方の調整をさせていただきますから、効果がない場合は遠慮なくおっしゃってください。」
薬味の調整をしてこその漢方薬です。
診断病名の延長で処方することほど、漢方薬をないがしろにしていることはないでしょう。

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