2009年5月19日火曜日

オケツと腰痛

タイトルからすると、お尻と腰痛のような印象ですが、違います。
お(=やまいだれに於)血で、血液の滞りを意味します。
どんな疾患でも、長期に患った場合、このお血を合併することが多くあります。
お血というと、どうしても女性の病証といったとらえ方をされがちですが、男性にも当然あります。
最近お見えになったかたは、4年前から大学病院で「脊柱管狭窄症」と診断され、血行改善剤と痛み止めを処方されているが、一向によくならないとのこと。さらには、朝目が覚めて起きても立ち上がるまでに2時間ほどかかる時があるとか・・・。
大学病院でいくら説明しても処方が変わらず出ていると。
なるほど、なるほどと、拝見させていただきました。
舌証としては、寒が中心の疼痛ですが、4年の歳月は、お血も生じさせていました。
散寒+活血の処方である●●●●湯を処方させていただき、無事疼痛も改善、朝目覚めても、すぐに立ち上がれるとのことでした。
止痛にだけ目が行ってしまうと、散寒の処方はいくつもありますが、お血がキーワードとなる疼痛はこの処方だけで、ほぼ改善してしまうと思っています。

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