2009年1月20日火曜日

小青龍湯とアレルギー性鼻炎

花粉症の季節が近づいてきました。
今年は、関東地方に限れば、例年の1.5倍の飛散量だとか。
さまざまな花粉症の治療薬がありますが、漢方薬となると何故か、小青龍湯に限られてしまうのが、不思議です。
前に勤めていた病院では、となりで「アレルギー専門医」の先生が
「花粉症には、西洋薬のコースと漢方薬のコースがあります。西洋薬は眠くなりますが、漢方薬は眠くなりません」と、患者さんに説明していたのを思い出しては、笑ってしまいます。
小青龍湯は、本来「外感風寒」の証に用いる処方ですから、診察して、熱証があれば、当然よくなりません。また、麻黄が入っていますから、お子さんに連用すると、陰を傷つけてしまい、むしろ虚熱を誘発しやすくします。
私が診ている患者さんが、たまたまなのか、あまりこの外感風寒の証にはお目にかかりません。
むしろ風熱型や湿熱型のアレルギー性鼻炎の方が多いような気がします。
また、お子さんでは圧倒的に衛気虚の方が多いので、むしろ○○風散を処方して、著効することがおおいです。唯一の欠点は、「飲みにくい」ことでしょうか(苦笑)。

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