2009年1月10日土曜日

西洋薬で痛みがとれないときこそ、漢方の出番です!

私は、卒業後、専門がリウマチ、膠原病、血液疾患といった「免疫異常」をもとにした病気を中心にしてきました。
特に、痛みを伴う疾患であるリウマチに関してはとても治療に苦労することが多かったです。
何が、そんなに大変なのか?
それは、痛み止めが効かないことです。
どんなに良い、新しい痛み止めが発売されても、リウマチの患者さんには、あまり効果が上がらないことが多かったです。
ところが、中医学を勉強した後、世界はかわりました。
西洋薬の痛み止めが効かない患者さんの、痛みの区別が付くようになったのです。
ある方は、熱をもってしまっての痛み。また、別のかたは、寒さが体に入ってしまっての痛みといった具合です。
中医学ではリウマチを痺症といいます。
これには、さらに、寒、熱、湿、風が鑑別の対象となるのですが、診察と証の区別で使う処方を分けていきます。
実際、西洋薬で痛みの止まらない患者さんに、診断結果を話したうえで処方をさせていただくと、なんと、痛みが止まるではありませんか!!(自分の経験での奏効率は8割です)
それも、処方して2週間で効果が出てくるかたがほとんどです。
漢方薬は速効性があると実感していますが、これほどとは思いませんでした。
今は、西洋薬と漢方薬のバランスを考えながら処方をしている日々です。

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