2009年11月25日水曜日

最後の難関だった方

最近はインフルエンザの流行が激しく、かなり外来の患者さんをお待たせしてしまっています。
そんな中、重症のアトピー性皮膚炎の患者さんが定期受診にいらっしゃいました。
長いこと無治療で経過されていた方で、各種の処方を繰り出し、調整をしながら経過していたのですが、なかなか改善しません。
検査データ値も、治療前よりは良いものの、とても「良くなった」というレベルには達していない状況が続いていました。
半年近く続けていた、清熱目的の●●●●湯をついにあきらめたのは、丁度1ヶ月前でした。
「薬を変えますね。これ以上、●●●●湯では改善が見込めないでしょう」とお話しすると、
「やっぱり治らないんですかね・・・」と、がっかりしたご様子。
「そんなことありません。清熱剤はこれだけではありませんから。今回から、■■■■湯へ変えます」とお返事すると「はぁ・・・、そうですか。それで治る見込みあるんですかね・・・」
あまり信用されていないご様子なので、薬味を説明させていただきました。なぜ、この薬を選んだのか、その理由も合わせて伝えると、少し納得されて、お帰りになりました。
で、先週の土曜日。
「いやー、先生良くなりましたよ~」と、診察室のドアが開けられると同時に、笑顔が見えました。
あれ、確かに顔の赤みがない!
肘の皮膚も綺麗になってる!!
長い期間、頑張って治療を続けていただいた患者さんに感謝すると同時に、治癒への道すじが見えた瞬間でした。

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