2009年10月30日金曜日

ウツのツボ

漢方薬でウツの薬というと、香蘇散とか、半夏厚朴湯とかがよく取り上げられます。
が、個人的には半夏厚朴湯はともかく、香蘇散などはそれほど証が合う方がいないと思っています。
気滞の診断になる方が少ないのかもしれません。むしろ肝気鬱結の方はお目にかかることが多いですが、今注目しているのは、脾虚が中心にある方のウツ証です。
ただでさえ、日本人は脾虚が多いところへもってきて、過食などが原因となってウツの症状をきたしているといった診断になるのが、一般的な傾向です。

なんでこんなことを考えているかというと、それは、先日うかがった整体の先生の治療結果からの考察からです。

久しぶりにうかがって、近況をお話しながら整体治療をうけていました。
「最近食べ過ぎてしまうんですよね~。運動しているせいもあって余計に食欲がでてしまって・・・」
何気なく言った一言に、先生曰く「じゃ、治しておきますよ」とのこと。
はて、治すって何を???と、思っていると、激痛の経絡を刺激され・・・。

で、治療後。お昼を食べようと、近くの食堂へ入って、注文しようとするが・・・・・あれ?
食欲がない・・・。お腹すいているんだけど、食べたくない・・・。
やられたと思いました。見事に、食欲が落ちるツボを押されてます。
そして数時間・・・。今度は、軽い落ち込みモードに・・・。
家に帰ってから○○○湯を内服して、症状を持ち直しました。
もともと脾虚傾向にある自分が、食欲おちたらウツっぽくなったのがきっかけで、脾虚も昂じればウツのもとになるのかと考察しているこのごろです。

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