2009年4月21日火曜日

舌は口ほどにものを言う

診察所見の中でも、重視するのは舌証です。
舌をみれば、その方の症状、生活習慣などなどがわかります。
例えば・・・
6歳のお子さんの場合。
アレルギー性鼻炎で受診されましたが、舌証はオケツ。
けれども、湿証がないから、糖分の影響が考えにくい。はて?・・・
「まさか、コーヒーは飲んでないですよね~」と、何気なくお母さんに問いかけると、
「そうなんですよ、この子、毎朝お父さんといっしょにコーヒー飲むんです。けど、先生、なんでわかるんですか?」とのお返事。
聞いた自分がびっくりして、しばし、言葉を失いました。

はたまた、15歳のお子さんの場合。
舌証は典型的な花剥舌。
「辛いもの食べ過ぎてませんか?」と、何気なくきいたら
「なんで分かるんですか?誰から聞いたんですか?」
と、逆に質問攻め・・・。
いや、舌がそう言ってるんですが・・・。

これだけ多彩な症状を呈してシグナルを発してくれる舌証は、診断治療の上で欠かせません。
お願いですから、受診の前に、舌を綺麗にしないで下さい。特に、女性の方へのお願いです。

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