2010年2月17日水曜日

5日で治る慢性(?)腰痛

5日前に、その方はいらっしゃいました。
なんでも3年前から続く腰痛が治らないとのこと。
骨粗しょう症といわれ、注射を受けたり、薬をもらったりしても改善しないとのことでした。
証を拝見して、処方はすぐに決定。
○○○○湯をお出しして、2週間で変わらなければ言ってくださいと、いつものごとくお話しました。
でもって、今日です。
笑顔でニコニコ診察室へ入られて、すっかり良くなったとおっしゃられました。
このくらいのスピード感を体感するとき、漢方薬の偉大さが身にしみます。
なんで、この薬が出ないのか?私は不思議でなりません。
この方剤は日本女性には結構あってると思うんですがね。

2010年2月15日月曜日

メタボの漢方治療 -その2-

前回の続きです。1カ月内服を続けていただきました。
もちろん、運動、食事療法は「できる範囲」で続けていただきましたが、一目見て違いがわかります。
全身がほっそりとして、見た目でも体重が落ちたことが分かるほど。
なんでも3kgほど落ちたとか。
お決まりのごとく、診察をさせていただくと、熱はとれて、湿が残るといった所見です。
それでもまだお腹周りがポッコリしていて不満とのこと。
○▽湯の合法をすることにして、また来月拝見させてくださいとなりました。
証にあえば、やはり痩せますね。
続きはまた報告します。

2010年2月4日木曜日

掌蹠膿疱症

「しょうせきのうほうしょう」と読みます。
掌蹠とは手のひらと足の裏のこと。膿疱はうみを伴った、水疱のことです。
一般的には原因不明とされていますが、金属アレルギーと密接な関係を指摘されることが多い病気です。なかでも「インプラント」に伴って生じることが多い病気です。
治りにくく、西洋薬でもステロイドを使用しないと収まらない方が多いです。
が、そこは、このブログ。
漢方薬で治療されている方、当院では大勢います。
当院の治療実績は8割です。
共通しているのは、湿証。
このポイントを外さなければ、かなりの確立で治るのではと思っています。
もちろん湿熱になっているのか、単なる湿証なのかで処方は変わりますが・・・。
さらにポイントは女性ホルモンのバランス。
やはり女性ホルモンと皮膚疾患は密接な関係があります。
掌蹠膿疱症でも同じく、女性ホルモンの対処を考慮することで、治療効率は格段に上がります。
ここが漢方薬の組み合わせを考えるポイントだし、腕の見せ所でしょうか。
勝手にこんなことを考えている今日この頃です。