2010年1月28日木曜日

肝気虚の診断は難しい

昨年から、お腹の張り、げっぷ、手足のしびれの訴えが続いている方がいます。
診断当初は肝気横逆と考え、疏肝+理気を中心に考え処方を組み立てていました。
が、一向に良くならないとのこと。
はて、なんでだろ?と、思いを巡らし、ハッと気付いたのが、肝気虚。
一見すると、肝気横逆の所見に似るのが紛らわしだけでなく、むしろ疏肝、理気は逆効果になります。
肝気虚と言えば、黄耆でありますが、黄耆建中湯のエキス剤は肝気虚にはあまり効果がありません。
そこで、○○○○湯の処方を考慮しました。
肝気虚の診断は難しいですね~。

2010年1月19日火曜日

メタボの漢方治療 -その1-

最近、ある方の肥満治療を始めました。
いわく、どうしても運動、食事の治療を続けても、体重が減らないとのこと。
「体質を治す方法はないんですか?」と聞かれ、普段アトピーやリウマチの患者さんに体質改善が必要といっている自分が重なり、「あります」とお返事。
「では、治療してください」と、あいなりました。
でもって、いつものごとく、診察をさせていただき、脾胃湿熱証と診断。
○○○○散を処方させていただきました。
熱がとれれば、△△湯になるだろうなと思いつつ、経過を見ていくことに・・・。
おそらく、2~4週ごとの調節で処方は変わっていくと思いますが、問題は食欲が増さないかどうかということです。
追って経過をご報告させていただきます。

遅ればせながら、明けましておめでとうございます

2010年が明けました。
今年の私の目標は「専念」です。
自分の出来る医療を最大限に悩んでいる患者様へ届けること。
少しでも患者様に、「治癒」という状態へ近づいていただくために出来ることを最大限に実施する。
このような意味をこめています。
今年も皆様にとって、有益な情報をこのブログでお届けできればと思ってもいます。
新しい1年が皆様にとって、良い年となりますよう、お祈り申し上げます。